ナガヤの良さを最大限活かし、ナガヤ特有の課題はできるだけ解決を試みました。断熱性や気密性を高めながら、土壁や畳・自然素材の調湿性を損なわないよう素材やデティールを選定。隣戸が接して間口方向の2面しか開口部がとれない形状でも、レベル差を設けて各所に通風・採光の道を確保しています。高低差を活かして排熱に開閉できる天窓や機械換気も使った新たな取り組みもしています。ナガヤリノベ―ションの集大成と位置づけ、普遍化できる回答を探っています。

<建築概要>
建築場所:大阪市阿倍野区
用途:住宅
構造:木造2F建5軒長屋の1画
工事種別:リノベーション
主な外部仕上げ
【外壁】そとん壁/焼き杉
【屋根】ガルバリウム鋼板
主な内部仕上げ
【床】ミズナラ/畳/ヒノキ
【壁】木毛セメント板/織物クロス/漆喰/
【天井】古材床板・杉バラ板