福知山・広小路商店街の空き家と隣接駐車場をリノベーションし、チャレンジショップ的な小規模店舗・事業所を誘致するテナントミックスプロジェクト。事業主は福知山まちづくり会社。戦国武将・明智光秀がこの地に城下町を築いた縁から発想し、光秀の水色桔梗紋をコンセプトカラーとして、共用空間には随所に水色の意匠をとりいれています。町の歴史と今をつなぐことを意図しています。

街路に面した店舗部分は、約3畳ほどの小さなスペースを3区画計画。初めて出店に挑戦するプレイヤーを支援するという目的で、床面積を小さくして低賃料に設定しています。物販はもちろん、水回りも各区画に整備しているので飲食店も可能です。個性ある小商いが集まり、広小路に新たな人の流れを生み出すことで、町全体の魅力向上を目指しています。

<建築概要>
建築場所:福知山市
用途:テナントミックス
構造:木造2階建

(主な外部仕上げ)
外壁:焼杉板・塗装
屋根:既存瓦
(主な内部仕上げ)
床:既存土間コンクリート
壁:塗装
天井:既設板(弁柄塗り)
建具:ラワンベニア
BEFORE
商店街に佇むシャッターの閉じた空き家 奥に長い敷地、手前に駐車場として使われた棟、奥に住宅棟があった AFTER
広小路商店街に長らくシャッターが閉まっていたファサードに賑わいが生まれる 地元のベーグル店が出店 ネオン管の看板を設えた 元ガレージに、3区画の小さな店舗を挿入 前後棟間の屋外空間