事務所から3筋南の徒歩3分のビーローカルプロジェクト、長池のナガヤⅡが完成しました。もともとは門塀型の長屋でしたが、今は切り離されて2軒長屋となった長屋の一区画を改修しました。築後90数年で前庭や後庭、二階部分など増築された部分を大幅に減築、建物をスリム化しています。
増築で接合の不十分な部分を取り除き、構造体を整理し減築していくと、2階部分の道路からのセットバック、一尺五寸の外壁後退という街なみに配慮した大大阪の長屋ルールが自然に現れてきました。圧迫感が軽減されて、町並みにやさしい建物へとファサードが様変わりしました。性能面では界壁の防音、防火化。建て主が高齢に向かう住まいということで、断熱化・気密化も図っています。

<建築概要>
建築場所:大阪市阿倍野区
用途:住宅
構造:2F建て2軒長屋のひと区画

(主な外部仕上げ)
外壁:焼き杉
屋根:ガルバリウム鋼板
(主な内部仕上げ)
床:杉フローリング
壁:クロス
天井:クロス/構造用合板バトン
建具:シナ
Before