文の里の家

間口1.5間、切り離しされ戸建て化された旧長屋のリノベーション。大阪市の耐震助成制度を用いて耐震改修計画、耐震評点は1.0超えとなりました。狭小間口ながら、コボットのステンレスブレースを用いて耐力壁や水平部レールもできる限り存在感をなくしています。２Ｆは真壁おさまりをなるだけ残し、古い梁と新しい梁が共存する長屋のたたずまいを残しています。仕上げは無垢フローリングと漆喰と和紙の空間です。

＜建築概要＞
■建築場所：大阪市阿倍野区
■用途：住宅
■構造：木造2F
■主な外部仕上げ
【外壁】モルタル塗装
【屋根】ガルバ鋼板
■主な内部仕上げ
【床】杉/タモフローリング
【壁】漆喰/和紙クロス
【天井】和紙
【建具】古建具再利用/トガ/シナ

 

 

長屋が切り離された立地。
間口1.5間と狭小間口。

2階を生活の中心に。リビングとダイニングの間にキッチンを配置。
天井を撤去して、勾配なりの高天井の空間に。

キッチンは現場造作でつくった。壁はモールテックス。
棚類は白鳥林工さんのカラマツパネル。

間口が小さく奥行が長い。

耐震ブレースと合板耐力壁で耐震補強。

建て主のおばあちゃんちの古建具（簀戸）を再利用

1Fは仕上げずに引き渡し。建て主さんによる漆喰塗り仕上げ予定。