王寺町の長屋

阿倍野区の住宅密集地に建つ、建坪9坪・延床17坪弱の狭小長屋。母と娘二人の住まい。長屋の真ん中区画で開口が制限される悪条件の中、光や風が全体を通り抜ける開放性を兼ね備えながらも、家族間におけるライフスタイルの違いにも配慮している。既存の木製建具や襖を、色の塗り替えや襖紙を貼り替えて雰囲気を一新し再利用した

<建築概要>
■建築場所:大阪市阿倍野区
■用途:住宅(長屋)
■構造:木造2階建
■主な外部仕上げ
【外壁】モルタル塗装
■主な内部仕上げ
【床】カラ松フローリング
【壁】紙クロス
【天井】紙クロス
【建具】既存建具再利用、シナフラッシュ

 

 


個室も古建具のガラス戸で仕切る。

欄間を設けて閉塞感を軽減

1FのDKスペース天井は一部を格子として南の光を2Fから取り入れています。

南の光を2Fから格子の床を通して下階へ落としています。

2Fにもトイレを設けました。


バルコニーは密集地域でプライバシーに配慮して半屋内化